稲川○二です。
私がまだ小学校高学年のころでしたかねぇ。ちょっと不思議な体験をしましてね。いや、幽霊とかそんな怖い話じゃないんですけれど、自転車ネタがない今、ふと思い出したんで皆さんにも聞いて貰おうかと思いまして。
秋の夜長にひとつお付き合いください。
私が小学生の頃、夏休みには地元の集落で六月灯という夏祭り的なものが開催されてました。これは旧暦の6月(現在は7月)を中心に鹿児島県の神社・寺院で行われる祭りでして、鹿児島県を中心に旧薩摩藩領だった地域で行われる行事で、鹿児島の夏の風物詩なんですよ。
私の故郷、奄美大島でももれなく行われているんですが、この日は夜遅くまで遊んでても怒られないので同じ集落の同級生から先輩後輩まで一緒になって遊ぶわけです。まぁ、狭い集落ですからどこ行くわけでもないんですけどね、みんなで目的もなくフラフラするのが楽しかったりしてですねぇ。
で、海岸沿いの集落なんでみんなで浜辺に降りて他愛もない話をしてたんです。見上げると星がキレイでねぇ、街の明かりもないような田舎ですから天の川もとても綺麗に見えるんですよ。まぁ当時の私たちにとっちゃいつも見慣れた夜空ではあったんですが、この日は何かが違いました・・・。
ふと、北の空を見ると夜空の低~い所で何か小さな光がクルクルと回ってるのが見えたんです。円を描くようにゆっくり回ってたんですよ。
(なんだろう・・・?飛行機かな?)
そう思った私はみんなに声をかけ、その方角を指さしました。居合わせた5~6人の少年がその光を確認して興奮気味に色んな事を口走ってましたね。
※画像はイメージです。 |
飛行機??
UFO??
飛行機ってあんな飛び方する?
複数見える光が等間隔のまま螺旋を描くように近づいてくる・・・。
近づくにつれて光の他に黒い影が見えてきたんです。
(なんだ、やっぱり飛行機か…)
遠目に薄らとですが飛行機らしきシルエットが見えたんですね。そしてその両端にあの光があったんです。飛行機の両翼に点いてる外部灯火ってヤツですよ。
夏休み、祭りと夜遊びの興奮で何か期待してたんでしょうねぇ。もしかしてUFOかも!なんて。その期待が外れたもんだからガッカリ…。皆も、なぁーんだ。って表情だったんですけど…。
でも、何かおかしい…。
みんな何かに気付いたんです。
(低すぎないか…??)
旅客機の飛ぶ高度にしちゃ低すぎる…。
そしてどんどん近づいてくる飛行機らしき影がついに私たちの真上を通過したんです。
※画像はイメージです。 |
え???
音がしない…!!!???
私たちの視界を覆うほどの低空で過ぎ去った影はまさに旅客機のそれでした。にも関わらず全くの無音だったんです。風切音のひとつも立てずに私たちの頭上を通過し南の方角へ飛んで行きました。
言葉も出ずに呆然と影を見送る私たち。
やがて“影”は南の山の上空で現れた時と同じようにクルクル回り出し、突然フッと消えてしまいました。
※画像はイメージです。 |
あれはいったいなんだったんでしょうか。おかしな動きで飛んできたと思ったら超低空を無音で通り過ぎ消えていった“飛行機の形をした何か”…。飛行機に擬態した異星人の乗り物か?墜落した旅客機の亡霊か?はたまた最新の軍事兵器か?などなど想像は尽きませんが、これがあの夏に出会った不思議な出来事です。
いかがでしたでしょうか?
秋の夜長の暇つぶしにでもなれば幸いです。
それではまた。
初めまして、何時も読ませてもらってますよ~
返信削除もしかしてそれってカイトじゃないですかね?凧です凧!
結構LEDライトとか電飾付けた凧とかラジコンを夜飛ばしてる人いますから
そのハシリだったのでは・・・w
はじめまして!
削除凧ですか!?いやーーー!
凧にしちゃ大きすぎますよ~。
ホントに飛行機くらいの大きさでしたからねぇ。
あれが凧だとしたら別の意味で怖いですw